セツナイ恋愛短編集―涙と絆創膏―
タケシってこのままで
いいんだろうか


なんて
いらぬお節介な事を
ずっと考えてたから


歌なんか
ろくすっぽ聴いてない



「タバコ…どこだっけ…」


この
手持ちぶさたな
空虚な気持ちを
埋めるために


タバコを探す俺



タバコをやめられない俺がいきついた銘柄
…もちろん
セブンスター



くわえて火をつけようとした時



誰かが
俺の口から


タバコを
抜き取った
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