セツナイ恋愛短編集―涙と絆創膏―
「ハル!おはよう」


私はペダルをこぐ足をとめない


すると

「おーい!待ってよぉぉ~」



とハルが後ろから
ふざけ気味に叫んで
追っかけてくる…毎朝


ハルと私は幼稚園からの幼馴染み



私達は…家族かのように
仲がいい



そんな私達に
徒歩通学の女の子達が
あびせるのは


嫉妬か
羨望かのまなざし



そのことに気がついたのは


つい
この間のことだ


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