セツナイ恋愛短編集―涙と絆創膏―
「ねぇ、ちょっと相談があるんだけど今日一緒に帰れる?」


隣りの席の
チホが
珍しく話しかけてきた


「…いいよ」


私は答える


いつも
なんとなく
ハルと合流して帰るから


今日は
一緒に帰れないな、と
少し残念に思いながら



女友達の付き合いを
仕方なく優先する
私がいた


< 79 / 162 >

この作品をシェア

pagetop