嘘吐き


「里奈…いれていい?」


「うん」



一つになれたのも束の間、彼を感じている余裕はない。


苦し紛れにうっすら開いた目に映った彼は、とても切ない顔をしていて、素直に美しいと思ってしまった。

互いの存在を確かめるように、求めあう。

だんだん意識が薄れてきたと思ったら、声にならない声を出して一緒に絶頂に達した。

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