裏切り黒田アキラ大いにぼやく(上等なヤンキー スピンオフ)
「んにゃ…」

動揺を隠す様に、慌てて煙草に火をつけた。

どうすんだよ、俺ッ。

こんな事で動揺してどうするよッ!!

今までだってバイクの後ろに乗せた事なんて数え切れないほどあるし、ふざけて腕組んだ事だってあるのに…。

煙草の紫煙を見つめながら、深呼吸して煙を吐いた。

「ここに座ろうよ」

色の褪せた水色のベンチにミサキが座る。

「あぁ…綺麗だぁ」

ミサキはベンチの背にもたれると夜空を見上げる。

…そういえば流星群…。

すっかり忘れてた。
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