裏切り黒田アキラ大いにぼやく(上等なヤンキー スピンオフ)
あと少しで伸ばした左手がミサキの髪に触れるところだった。

強い光と脆さを兼ね備えた瞳が俺をとらえる。

「黒田が友達で良かったって…思ってんだ。

黒田はあたしをマコの友達とか思ってんのかもしんないけど。

もしマコがいなくなっても、黒田とはずっと友達だと思う。


…だから

黒田もあたしを友達と思うなら…

あたしの幸せ願え」

ニッと口角を上げたミサキ…。

気づいただろうか、俺の左手に…。

スッと下げた左手に。
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