裏切り黒田アキラ大いにぼやく(上等なヤンキー スピンオフ)
季節はいつの間にか梅雨。

屋上で傘をさして煙草を吸っていると、下品に足広げて座ったマコが真顔で言った。

「俺…お前に殴られた意味…何となく分かったぞ」

「あ?そうかよ。そりゃよかった」

「お前…あんずが好きだったんか?」

「はぁぁぁ?!な、な、何言ってんだ?バカだバカだとは思ってたけど、想像以上だな」

そんな派手なリアクションの俺を見て、マコが喉をクックッと鳴らす。

鳩ポッポ野郎がッ!

天然もたいがいにせいッ!
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