愛憎友達
「施設行きがほぼ確定した頃、ばぁちゃんが待ったをかけたんだ」

「最初は誰かもらってくれると思っていたんだけど、すぐに施設の話が出てね。いくら悪い行いをしていても、施設行きになるのはあまりにも可哀想で……。家は無駄に広かったし、根はいい子ってことよく知ってるから預かることにしたんだよ。もちろん条件をつけてね」

和ヱ子さんはそう言ってくすっと笑った。

朝葉には何故和ヱ子さんが笑ったのかよくわからなかったが、どうやら和飛にはわかったようだった。
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