愛憎友達

和飛……なわけないよね？

振り返ってももちろん誰もいない。

静まり返った公道が続くだけ。

少しだけ速度を早くして再び歩き出す。

カツカツカツ……と聞こえる足音。

自分の足音よりも確実に多い。

やだ……怖いッ！！

止まってしまえば……と思うと恐怖がよぎる。

とにかく自宅を目指し、全速力で走った。

やっぱり家まで送ってもらうんだった……！！

そんなこと今思っても後の祭りでしかない。