愛憎友達
呼吸を整え終えると、朝葉はふぅ……と大きく息を吐きながら地べたに座った。

「それで?まだ続いてんの?嫌がらせ……」

「うん……まぁ……」

あの日以来何通も来るEメール。

何度アドレスを変えても、必ずその日のうちにあのEメールが届く。

せめてケータイ会社がわかれば……と思ったが、相手はサブアドというフリーメールのようで、何の手がかりにもならなかった。

ストーカーも、毎日ではないけど下校中に何度かされている。

襲われたことはまだない。

が、恐怖だ。

いつ襲われるかと思うと寝れなくなり、寝不足になることもしばしばだった。
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