愛憎友達
「別に溺れてたわけじゃないよ。猫が流されてたのを助けただけ」

「ふぅ~ん」

和飛の言い訳に素っ気なく返事を返した。

ぶっちゃけそんな事実朝葉には関係ない。

それに猫が流されてたなんてドラマの観すぎ。

つくならもっとマシな嘘をつくべきだ。

「それで?」

和飛は机にドカッと座り、あぐらをかく。

そしてニヤニヤしながら聞いてきた。

「何が?」

即座に聞き返す。

「だから告白の返事だよぉ」

「あぁ……」

朝葉は黙り込んだ。
< 7 / 104 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop