愛憎友達
「友達第1号の友里子。こっちは中学からの友達、萌絵だよ」

「萌絵ちゃん、よろしくね」

そう言ってくれたにも関わらず、萌絵は朝葉の腕を引っ張り友里子を無視した。

「ねぇ、朝葉。今日このまま遊び行こうよぉ。この前行きたがってたクレープ屋、今日安いの」

さすがの朝葉も、萌絵のこの行動はあり得ないと思った。

友里子はちゃんと笑顔で挨拶したのにこの態度。

あまりにも失礼すぎるではないか。

「ごめん。今日ゆっこと帰るんだぁ。明日一緒に行こ?」

腹の立つ態度をとり続ける萌絵のお誘いを丁寧に断ると、朝葉と友里子は廊下をすたすた歩き、教室をあとにした。

それからだ。

2人がこんなにも仲が悪くなったのは……。
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