愛憎友達
今までクリスマスをこんなに呪ったことはないだろう。

毎年もらえるクリスマスプレゼントや、クリスマスケーキ。

それが楽しみで仕方がなかったはずなのに。

そう思いながらだらだらとEメールを読み返し続けていると、あるEメールで引っかかった。

あ……。

短文なやりとりの中で見つけた一通のEメール。

一番最新のものだ。

最新……と言ってももう5日くらい前のEメールだが、受信されていない添付データがあることに気づいた。

本文は「俺はお前を信じてる」で終わっていた。

読んだ覚えは全くない。

寝ぼけていたか何かで、無意識に開けたEメールなのだろう。

一応開封済みになっている。

朝葉はその添付データを恐る恐る受信してみた。

既に廃棄になってる可能性は高いのだが。
< 88 / 104 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop