聖男子マリア様 番外編 俺様天使奔走中につき
豊かな金髪が輝くように美しいからと。
いつからか『黄金の天使』などという『異名』らしきものが付いていた。
美しい自分にこそ似合う名ではあるものの、この不細工極まりない悪魔にそれを口ずさまれると背筋に虫が這うように気分が悪くなる。
「作りの悪いおまえからしたら……うらやましい限りだろう?」
そう言った瞬間、ふと背中が軽くなった。
身を起こそうとすると、ドォンッと派手な地響きすら起きるほどの強烈な力で再び背中を抑えつけられた。
体が地面にめり込み、その攻撃によって肋骨がバキリッと音を立てて何本も折れた。
折れてとがったそれは肺をつきたてる。
「ぐわぁっ……!!」
強烈な痛みと抑えつけられる苦しみに思わず叫び声が漏れてしまった。
不覚だ。
「無様に死ね、片翼がっ!! オレ様をなめてんじゃねぇっ!!」
ちっ。
単細胞が。
だが、この状態をどう切り抜ければいい?
ふと目に入った空に苛立ちさえも覚えた。
いつからか『黄金の天使』などという『異名』らしきものが付いていた。
美しい自分にこそ似合う名ではあるものの、この不細工極まりない悪魔にそれを口ずさまれると背筋に虫が這うように気分が悪くなる。
「作りの悪いおまえからしたら……うらやましい限りだろう?」
そう言った瞬間、ふと背中が軽くなった。
身を起こそうとすると、ドォンッと派手な地響きすら起きるほどの強烈な力で再び背中を抑えつけられた。
体が地面にめり込み、その攻撃によって肋骨がバキリッと音を立てて何本も折れた。
折れてとがったそれは肺をつきたてる。
「ぐわぁっ……!!」
強烈な痛みと抑えつけられる苦しみに思わず叫び声が漏れてしまった。
不覚だ。
「無様に死ね、片翼がっ!! オレ様をなめてんじゃねぇっ!!」
ちっ。
単細胞が。
だが、この状態をどう切り抜ければいい?
ふと目に入った空に苛立ちさえも覚えた。