聖男子マリア様 番外編 俺様天使奔走中につき
消滅。
悪魔との契約が破られたことにより、その契約元である悪魔によって命を消されること。
アスタロスがアラダを見限ったということだ。
「さぁ、行って。この汚染された森も一緒に消滅する。そこにいたら、あなたたちまで巻き込んでしまうから」
棘がほどけ、ジジィがその場に投げ出される。
気遣うようにマリアとオダケンが駆け寄り、肩を貸した。
「感謝する」
アラダからグラスを受け取り、三人を先に行かせる。
「ミカエル?」
伝えなければならないと思った。
だから振り返り、自分は告げた。
「ガブリエルが心から愛した女は後にも先にもおまえだったと思う」
それだけ残し、先に行った三人を追うように走った。
「ありがとう……」
そう言って、アラダが小さく幸せそうに笑ったような。
そんな気がした。
悪魔との契約が破られたことにより、その契約元である悪魔によって命を消されること。
アスタロスがアラダを見限ったということだ。
「さぁ、行って。この汚染された森も一緒に消滅する。そこにいたら、あなたたちまで巻き込んでしまうから」
棘がほどけ、ジジィがその場に投げ出される。
気遣うようにマリアとオダケンが駆け寄り、肩を貸した。
「感謝する」
アラダからグラスを受け取り、三人を先に行かせる。
「ミカエル?」
伝えなければならないと思った。
だから振り返り、自分は告げた。
「ガブリエルが心から愛した女は後にも先にもおまえだったと思う」
それだけ残し、先に行った三人を追うように走った。
「ありがとう……」
そう言って、アラダが小さく幸せそうに笑ったような。
そんな気がした。