Secret★GIRL-reverse-
苺李が女子たちに囲まれている。
それもかなりの大人数。
「あなたいい加減にしなさいよッ」
「玲様と光太郎様のお次は翔瑚様と優翔様!?」
「この尻軽女!」
「あんたみたいなダサくてブスな奴を誰が相手にすると思ってるの?いい加減にしてよ!」
「鏡で自分の姿をよくみなさいよ!このブス!」
なんだアイツら?
『…チ』
てめーらのほうがよっぽどブスだっつーの。
「やめとけ。」
苺李のところに行こうとした俺を、玲が止めた。
それが何を意味しているのかすぐにわかり、俺はムカつく気持ちをぐっとこらえた。
今俺が苺李をかばったら、女子の苺李にたいする態度はもっと酷くなるにちがいない。
苺李は大丈夫だろうか…
という心配は
「それだけ?なら、もう行くけど」
と女子たちに言い放ったその言葉で、一瞬にして消えた。