Secret★GIRL-reverse-
「……え?」
『俺のこと、覚えてない?』
苺李をじっとみつめる。
「ってか…今、俺って」
『ん?』
あー、いつも苺李の前で“僕”っていってたからね。
『ねぇ、苺李。まだ俺が誰だかわかんない?』
本当にわすれたの…?
「コウタロウ…変だよ?急にどうしたの?」
急じゃないよ
『これが本当の俺。』
「じ、冗談やめてよ。あはは…意味、わかんないから。」
そういって苺李が俯く。
『冗談じゃないよ。今までの俺はつくってただけ。』
「なっなんでつくる必要があったのよっ」
俯いたまま苺李が話す。
『苺李に近づくためだよ。だって、最初からこんな俺じゃ仲よくしてくれなかっただろ?』
「そんなことっ…」
苺李がかたまる。
ほら、やっぱりね。
「……いつからあたしの正体知ってたの?」