Secret★GIRL-reverse-
「あ、もしもし?私だけど」
あ、やべ。
画面確認しないで
電話にでたから
誰だかわかんねー
『はい』
この声………
だれだっけ?
「今なにしてるの?」
え、
ちょっとまって
誰だよ
『今ですか?』
「ええ、今暇なの?」
『まぁ、はい、暇っちゃあ暇だけど』
「ちょっとヤング、誰に向かって口聞いてんのよ」
『あ!』
やっちまった。
『申し訳ございません、奥様。』
「まだ言葉使いには慣れていないようね。」
そう…
俺が奥様と呼ぶこの女性は
苺李様の母、
苺様だ。
「迎えにきてくれるはずだった運転手が、体調不良でこれなくなっちゃったのよ」
で、
俺に来いと?
『わかりました。今から向かいます。』
「ありがとう。いつものスタジオの外で待ってるわ。」
『かしこまりました。』