Secret★GIRL-reverse-
「どうなの?」
どうなのって
なにがだよ
『変装してたときと別人だな、と思いました。』
「うんうん。で?」
で?って…
『ただそれだけです。』
「え!?それだけ!?」
一体何を期待してんだ、この人は
『はい。』
「つまんないわね。この際だからあなたも候補にいれようかしら。」
『いや、遠慮します。』
たのむからこれ以上
面倒なことには
巻き込まないでほしい。
「なによそれ、私の娘のなにが気にくわないの」
『いえ、決して気に食わないなどと思うことはございません。』
「じゃあ、あなたも候補に入れるわ」
『いえ、遠慮させていただきます。』
「気に食わないところがないなら遠慮する必要ないじゃない。」
『いや、しかし…』
「しかしって何よ、何かあるの?」
『ない、ですが…』
とまぁ
こんな感じで
車を降りるまで
このやりとりは続いたのだった。
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