Secret★GIRL-reverse-
食べものが沢山のっているテーブルに近づいたとき、教頭先生のテンションの高い挨拶が響きわたり、会場が静かになった。
『ではまず始めに、理事長からの挨拶があります!!理事長!どうぞッ』
春休みに一度だけみたけど、あの怖そうな教頭先生とは思えないぐらいのはっちゃけぶりだな。
苺李をみると、はっちゃけている教頭をみてポカンとしている。
『ねぇマイリー』
そういえば、俺のことまだ思いだしてくれないのかなぁ…
「なに?」
首を傾げた苺李をじっとみる。
『やっぱ…なんでもない』
ま、いーや。
忘れたら忘れてたでいつか思いだしてくれるだろう。
『あ、てか理事長の話聞かなきゃね』
苺李の手を離し、前をむいた。