Secret★GIRL-reverse-
『なんでシカトすんだよ。』
そう聞いても何も言わなず、
こっちに顔もむけない。
「玲、どうしたの?」
『歌恋…』
教室から歌恋がでてきた。
「…苺李、ちゃん?」
苺李に気づいた歌恋が
“なにがあったのよ”
とでも言うような目で俺に訴えてくる。
ややこしいから
“教室に入ってろ”
俺は歌恋にそうジェスチャーしようとしたら、
苺李の腕をつかんでいた手を、おもいっきり振り払われた。
…苺李、キレてる感じですか?
『苺李…?どうしたんだよ。』
俺、キレられるようなこと、なんかしたか?
…いや、思い当たる節はたくさんあるな。
教室で冷たい態度とったし。
ぐるぐると頭の中で思い返していたら
苺李が急に走りだしてしまった。