Secret★GIRL-reverse-
会場の端をステージに向かって走る。
「比奈河君!!」
『桜さん、はい。』
近づいてきた桜さんにピンクのコサージュを渡した。
「ありがとう!」
『いえ。』
入学式開始まであと5分か…
今ステージの裏には俺と桜さん、後ろに入学式のお手伝いかなんかで生徒が2〜3人。
「さっきあたしたちの後ろを歩いてた女の子いたじゃん?」
何かを話し始めた生徒。
「あの長い黒髪で分厚い眼鏡をかけてた子?」
黒髪で分厚い眼鏡?
「うん、そう。あの子、学年トップの子らしいよ。」
へぇー…あのダサ女がねぇ。
「だけど学年トップは華城苺李様じゃないの?」
…!