Secret★GIRL-reverse-
「もう一回言ってみろ!!もう一回!!!」
…やっと起きた。
『…』
クラス中がしんとなり、苺李に視線が注がれる。
「ぁ……」
自分の立場を理解したのか、おとなしくなった苺李。
けど、
俺の胸倉は掴まれたまま。
「花本さん、授業が終わったら生徒会室に来てください」
どす黒いオーラを醸し出している教師とは逆に、ポカンとまぬけなオーラを発している苺李。
キーンコーンカーンコーン―…
そしてタイミングよくチャイムが鳴り、授業が終わった。
『…おい』
「ん?」
『いい加減、手、離せよ』
「あ、ごめん。」
悪びれることもなく手を離した苺李。
『おまえ力強すぎ』
ったく…
ほんっと、凶暴なとこは小さい頃からかわんねーな。