3年D組神様
「うっ・・・いっ・・うっ・・・」
オレは昼休みの恒例行事の真っ最中。
四方をいかついお兄さんに囲まれて・・・・
かごめかごめではありません。
踏んだり蹴ったりって言葉はここから来たんだな
なんて思いながら俺はゆっくり300秒を数えていた。
300秒間我慢すれば儀式は終わる。
やつらはあまりリアクションをしない俺に飽きて去っていく。
(172・・・173・・174・・・)
「あれ?カゴメカゴメしての?俺も入れてよ。」
その声は急にオレの頭上から降り注いだ。
あれが久々の天の声だった。
そこには後光というのか、正午の真上の太陽の光をたっぷり浴びた男がいた。
貯水タンクのある屋上のドアの屋根の上からオレを
見下ろす神の顔はまぶしくて見えなかった。
「日本はまだカゴメカゴメはやってんのかあ・・・すげえな。なつましい・・」
「あ??お前なに言ってんだよ。なつましいってなんだよ。」
「馬鹿なんじゃねえの?」
「降りてこいよ、お前も仲間に入れてやるから。」
いかついお兄さん達は神様をかごめかごめに誘い入れた。
「ちょっとまってね、今降りるから。」
ふわっと神は舞い降りた。
いや、正しくは「ズン!!!」という音と共に
金髪でロン毛のお兄さんの上に着地した。
「いっでえええええええ!!なにすんだ、このクソ!!」
「ごめんごめん、正座してたら足しびれちゃって着地しっぱい。」
てへっと言った感じに神は片目を閉じて下を出した。
開いた片目からは真っ青な瞳が、キラキラ輝いていた。
(神様が帰ってきた・・・)
オレは昼休みの恒例行事の真っ最中。
四方をいかついお兄さんに囲まれて・・・・
かごめかごめではありません。
踏んだり蹴ったりって言葉はここから来たんだな
なんて思いながら俺はゆっくり300秒を数えていた。
300秒間我慢すれば儀式は終わる。
やつらはあまりリアクションをしない俺に飽きて去っていく。
(172・・・173・・174・・・)
「あれ?カゴメカゴメしての?俺も入れてよ。」
その声は急にオレの頭上から降り注いだ。
あれが久々の天の声だった。
そこには後光というのか、正午の真上の太陽の光をたっぷり浴びた男がいた。
貯水タンクのある屋上のドアの屋根の上からオレを
見下ろす神の顔はまぶしくて見えなかった。
「日本はまだカゴメカゴメはやってんのかあ・・・すげえな。なつましい・・」
「あ??お前なに言ってんだよ。なつましいってなんだよ。」
「馬鹿なんじゃねえの?」
「降りてこいよ、お前も仲間に入れてやるから。」
いかついお兄さん達は神様をかごめかごめに誘い入れた。
「ちょっとまってね、今降りるから。」
ふわっと神は舞い降りた。
いや、正しくは「ズン!!!」という音と共に
金髪でロン毛のお兄さんの上に着地した。
「いっでえええええええ!!なにすんだ、このクソ!!」
「ごめんごめん、正座してたら足しびれちゃって着地しっぱい。」
てへっと言った感じに神は片目を閉じて下を出した。
開いた片目からは真っ青な瞳が、キラキラ輝いていた。
(神様が帰ってきた・・・)