沈黙の華
合併の話と一緒にもう一つ、
組では変な噂が広がっていた。
なんでも女の幽霊が出るとか出ないとか。
組の人間が幽霊なんかでびびってるんじゃねえ
と、オレも部下を叱りつけたのだが、
自分の目で見てしまうとなんとも言えなくなった。
あれは先週の金曜日のことだった。
オレが帳簿をつけに組にもどると事務所は真っ暗だった。
まあ夜の1時を廻っているので当たり前かと思い、
事務所に入ってみると、
どっからともなくクスクスと笑う女の子の声。
そして誰もいないはずの上の階から
なにやら物音がする。
でも事務所の上の階はココア様の部屋で、
もうココア様は帰っているはずだった。
オレは不審者だったら困るので様子を見に
上に上がった。(もちろん角材を持って)
上の階は真っ暗だった。
部屋に電気をつけても誰もいる様子はなかった。
でも、誰もいない部屋のどこからともなく
クスクスという女の子の声は聞こえてくる。
オレはたまらず下の階に駆け下りて、
帳簿も途中で財布と携帯だけもって
走って大通りまで出た。
・・・一体何の声なんだ・・・
・・・まさか幽霊じゃないよな・・・
組では変な噂が広がっていた。
なんでも女の幽霊が出るとか出ないとか。
組の人間が幽霊なんかでびびってるんじゃねえ
と、オレも部下を叱りつけたのだが、
自分の目で見てしまうとなんとも言えなくなった。
あれは先週の金曜日のことだった。
オレが帳簿をつけに組にもどると事務所は真っ暗だった。
まあ夜の1時を廻っているので当たり前かと思い、
事務所に入ってみると、
どっからともなくクスクスと笑う女の子の声。
そして誰もいないはずの上の階から
なにやら物音がする。
でも事務所の上の階はココア様の部屋で、
もうココア様は帰っているはずだった。
オレは不審者だったら困るので様子を見に
上に上がった。(もちろん角材を持って)
上の階は真っ暗だった。
部屋に電気をつけても誰もいる様子はなかった。
でも、誰もいない部屋のどこからともなく
クスクスという女の子の声は聞こえてくる。
オレはたまらず下の階に駆け下りて、
帳簿も途中で財布と携帯だけもって
走って大通りまで出た。
・・・一体何の声なんだ・・・
・・・まさか幽霊じゃないよな・・・