Mafia〜兄妹を越えた真実(ホント)の約束〜
〜第九章〜 愛と復讐


「麻里、また痩せた?ちょっとヤバイよ」


「う、うん大丈夫」


剛の監禁は日に日にエスカレートし唯一仕事だけは許された。


Angelに居る時間は居心地がよくて時間が秒速のように感じる程だった。


山崎家を出て剛のアパートで同棲していた。いや、させられていた。


両親の帰国後、いかにも誠実さをアピールしながら剛はお父さんに言った。


「僕は婿養子でも構いません。お父様の会社に貢献したいですし、麻里さんの事は本気で愛していますから、結婚前提に付き合う事を許してください」


「麻里を頼むな」


剛の誠実な態度に両親はすぐに彼を認めた。


お母さんなんか”素敵なお婿さんが出来て嬉しいわ”なんて騒いでたっけ。


剛はあたしを愛してなんかいない。


この頃から再会したのもお守りを拾ったのも偶然とは思えなくなっていた。













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