Mafia〜兄妹を越えた真実(ホント)の約束〜
「麻里…こんなに痣だらけじゃないか。俺の大切な体に傷付けやがって、絶対ぶっ殺してやる」
一年ぶりのお兄ちゃんの家は何も変わってなかった。
中庭にある大きな池が月の光で幻想的な風景を映し目を細めていた。
「麻里、兄ちゃんの膝においで」
「もうやめてよ、子供じゃない…キャッ」
お兄ちゃんの手がおもいっきりあたしの腕を掴みあっという間に膝の上に座らされた。
「お前はな小さい頃からお兄ちゃんの膝に座ると必ず泣き止むんだよな」
「ち、ちょっと恥ずかしいって。一也さんに見られるよ」
嫌がるあたしを後ろからスッポリと包んだ。