Mafia〜兄妹を越えた真実(ホント)の約束〜
「なあ、麻里はそいつを愛していたのか?」
剛との出会いから全てを話し終えた後、ずっと黙っていたお兄ちゃんが呟く――。
「そりゃあ彼氏だからね」
「そっか…、何かイライラするな。俺だけの麻里だと思ってたからな」
「お兄ちゃん??」
あたしの頭を撫でなるお兄ちゃんは明らかにいつものお兄ちゃんではない。
胸の鼓動が急に早まりあたしはこの人に恋をしているんだと初めて気付いた――。
今までの彼氏に無かった感情がお兄ちゃんには素直に体が反応する。
それはあたしだけではなくお兄ちゃんも同じだった――。