Mafia〜兄妹を越えた真実(ホント)の約束〜
ドクン……
胸に突き刺るような衝動に奪われ、呼吸が上手く出来ない―。
”オマエガ スキダ… ”
何度も頭の中でリピートされ、お兄ちゃんの顔がまともに見れない。
これは”女”としてなのだろうか…
それとも”妹”として”スキ”という意味になのだろうか…
あたしの脳は壊れた機械のように全く動かなくなっていた。
「あたしだってお兄ちゃん大好きだよ」
あたしは”妹としてスキ”の方と解釈して小さい頃よく言ってた様に答えた。
でも、あたしの解釈は次の瞬間、見事に打ち消されてしまった。
柔らかい唇があたしの唇を覆った―。
お兄ちゃん……??
あたしたち”キョウダイ”なんだよ――… 。
これは完璧キスだよね。
気が付いたらお兄ちゃんのシャツを力一杯握りしめていた――…。