Mafia〜兄妹を越えた真実(ホント)の約束〜


「しかし驚いたよな。まさか妹が麻里だったなんてな。俺から逃げようなんて百万年早いんだよ。お前は一生俺のもんだ」


「どうゆう意味?」


外れかかったカーテンの隙間から冷たい風が全身を覆り隣の部屋からは家族団欒を楽しむ声が聞こえる―。


日も沈み辺りはオレンジ一色に染まり街の明かりが灯り始める中、この部屋だけが闇に包まれていた。


「ゲームは今からなんだよ…」


目の前にいる生き霊がニヤリと笑う。


「お前の兄貴もしぶといよな。あと二、三回刺しとくべきだったよ」


「やっぱりあんたがお兄ちゃんを……許さない」





唇を噛み締め拳に力が入り、爪先からジワジワと怒りの炎が上って剛を睨み付けた。


















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