Mafia〜兄妹を越えた真実(ホント)の約束〜
「おい!!麻里、俺だ!颯斗だぞ」
死んだはずの体が左右に揺れて、思い切って目を開けた。
ぼやけた視界には霧がかかったように把握しにくい。
雲の上とは本当に存在したのかとすら思えた。
そして、徐々に霧が消え真っ白い天井が見える。
もしかして、ここは……??
その瞬間、もう一度会いたかった、お兄ちゃんが眼中に映った。
「麻里!生きててくれてよかった…」
はっきり聞こえた。
お兄ちゃんの”イキテテクレテ…”
あぁ…あたし、やっぱり死んでなかったんだ。