Mafia〜兄妹を越えた真実(ホント)の約束〜


「麻里誕生日おめでとう。そのうちびっくりするやつプレゼントするから今夜は酒で勘弁しろな」


「うん!お兄ちゃんありがとう」


今夜はお兄ちゃんとの生活のスタートを二人で祝った。


「麻里、お兄ちゃんはもう止めないか。ハヤトって呼べよ。俺らいずれ夫婦になるんだぜ」


「え…?う、うん」


いきなり調子狂う事言うからお酒も浸透していないうちに体が熱くなった。


小さい頃からずっと”お兄ちゃん”だったから今更”ハヤト”なんて抵抗があった。


「お…あっ、はや…と」


「あ?何?聞こえない」


「もぉ〜お兄ちゃんの意地悪」


「アハハ…またお兄ちゃんって言った。まぁ慣れるまでは仕方ないな」


幸せな夜は月も羨む程、穏やかに過ぎていった。


愛する人とやっと一緒に過ごせる。


これから沢山の幸せが待っている…。





そう思っていた。









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