Mafia〜兄妹を越えた真実(ホント)の約束〜
「ねぇ、颯斗…赤ちゃん欲しい?」
愛し合った夜、さりげなく聞いた。
「急にどうした?できたのか?」
「そうじゃないけど欲しいかなぁって思ったから。莉奈のお腹触ったら温ったかいんだ。命が宿るって凄いよね」
「そうだな…。いよいよ篤も親父になるのか…。俺は麻里さえいてくれたら幸せだな。でも子供を授かった時は尊敬される親になりてぇな」
高い天井を眺めながら颯斗が言った。
「男でも女でもいいから素直で優しい子供になって欲しい…あ、名前決めとこうぜ」
颯斗は布団から起き上がりメモと鉛筆を取り出し何度も書いては消しと必死に考えていた。