Mafia〜兄妹を越えた真実(ホント)の約束〜


「ち、ちょっと止めて下さい」


「いいじゃん。高い酒飲んであげてるんだからオッパイくらい揉ませろよ」


「キャァッ――!!」


これも抗争の前兆なのか最近店の女の子に大量の酒を浴びさせ体を触る陰気な客が増え頭を悩ませていた。


「ママ〜あの人らどうにかして下さい!」


「いい”カモ”だったけど仕方ないわね」


あたしはそいつらに近寄った。


「お客様、いつもごひいきにありがとうございます。ママの麻里です。大変失礼ですけどうちの店ではその様なサービスは行っておりません。他のお客様にも迷惑になりますし、これ以上騒がれるのであれば退席させて頂きます」


「…んだと?誰にものを言ってるんや。ワシは加賀組やぞ」


”加賀組”と聞いた瞬間 爪先から頭まで一気に血が上った。


颯斗が与えてくれた大切店に発砲したり


それに昔、颯斗を殺そうとした腐れ外道――…。


このままのばらしには出来ない――…。















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