Mafia〜兄妹を越えた真実(ホント)の約束〜


ピンポン♪


家のインターホンにうっすらと瞼を開けた。


時計の針は午前2時を差している。


鑑賞していたはずの映画は既に終わっていて画面には灰色の砂嵐に変わっていた。


あたし寝ちゃたんだ…。


玄関の向こうから誰かの叫び声に重たい体をやっとの思いで起こす。


こんな真夜中に誰……?

インターホンと扉を叩く音が交互に鳴り響き恐る恐る玄関に近付く。


「姉さん!!俺です!一也です」


どうして一也さんが…?

乱れた髪を軽く整え玄関の鍵を廻し扉を開けた。


「良かった!姉さんが無事で…」


一也さんは息を切らし額からは汗が流れ無数の傷が生々しく白いシャツは血で赤く染まっていた。











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