Mafia〜兄妹を越えた真実(ホント)の約束〜
「颯斗は?いつ戦争は終わるの?それまであたしは一人ぼっちなのよ!!」
「事が終われば必ず迎えに行くと言ってました。俺らは絶対死にません…姉さん、親分を信じてあげて下さい」
「……」
またあの時みたいに”必ず迎えに来る”って言った約束をずっと待ってなくちゃいけないの…?
やっと、ずっと一緒にいられるって信じていたのに…。
神様はどうしてあたし達を引き離そうとするの…?
あたしは崩れるように泣いた。
優しく支える一也さんの手が震えているのが分かった。
きっと一也さんも運命には逆らえないことに悔やんでいたんだろうと思う。
極道の世界がこんなにも残酷で悲しいことを始めて知った。
これが颯斗の生きる道ならそれを安心して歩めるように支えていくしかなかった。