Mafia〜兄妹を越えた真実(ホント)の約束〜


「まぁ、可愛い!龍ちゃん、麻愛美ちゃんお婆ちゃんですよ♪」


ニューヨークから両親も駆け付け二人の誕生を祝った。


名前は生前、颯斗が名付けてくれた”龍斗””麻愛美”と命名した。


「お母さん、そんなに見つめたら穴あいちゃうよ」


「あら、だってお婆ちゃんの顔を早く覚えてもらいたいからね。麻里ちゃんありがとう」


「お母さん……?」


「颯斗が亡くなって、麻里ちゃんが赤ちゃんを産まないって言うんじゃないかと思ってたから…」


お母さんがハンカチで目頭を押さえる。


「お母さん達がもっと早く颯斗を許していたら…こんなことには…」


「お母さん、颯斗は結婚を認めてくれた時、本当に喜んでいました。遅かれ早かれ颯斗は任侠道を歩んでいたはずです。きっと天国からこの子達を見守ってくれているわ」


「そうね…」





颯斗…そうだよね?


颯斗の愛する”家族”だもんね。









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