Mafia〜兄妹を越えた真実(ホント)の約束〜
「今日で宮滝組は解散します。あたしの力不足で本当に申し訳ないと思っています。後はカタギとして生きるなり篤さんの金田組に入るなり自分の決めた道を歩んで下さい。会長や颯斗、それに死んだ仲間達の為に悔いのない人生にしてください。解散してもあたし達、新城組はずっと家族です」
「姉さん……チクショ…」
あたしは組の解散を発表し若い衆達の中には納得 出来ない者もいたけど、こうするしかなかった。
会長が築き上げ、颯斗が愛した組を綺麗なまま守る為には”解散”が妥当だと考えたからだった。
「姉さん…これからどうするおつもりですか?赤ん坊二人もいるんですよ」
いつも優しく支えてくれた一也さんは最後まで優しかった。
「これからがあたしの腕の見せどころよ…」
「どうゆう意味ですか?……まさか、姉さん…」
慌てた表情で一也さんが近付く―。