Mafia〜兄妹を越えた真実(ホント)の約束〜


「あたしはどうしても許せないのよ…分かってちょうだい」


「姉さん…だから組を早々と解散させたんですね。組とは一切関係がないと見せる為に…。でもあんまりですよ!皆家族じゃないですか!行くなら俺も行きます」


「一也さん…あんたの気持ちはよく分かった。でも…これは颯斗を愛したあたしにしか出来ない事なの」


「……姉さん!!」


「あんたも心から愛する人が出来たら分かるよ…。命よりも守りたい約束があるって事を…」







颯斗…


あたし、間違ってるかな?


貴方を騙した外道が許せないの。


約束したよね。


親父の愛した組を守ることが俺の一生の役目だって―…。


それを出来なかった颯斗の役目をあたしがちゃんと果たすのは当然のことでしょ?


あたしは覚悟を決め、颯斗の形見である刀を手にした。















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