Mafia〜兄妹を越えた真実(ホント)の約束〜


「あの…篤さん…」


あたしはまるで告白でもするかの様にスカートの裾をギュッと握り口を開いた。


「ん…?どうした?そんなに固まって」


莉奈もあたしの行動が掴めない様子で目をパチパチさせている。


「ハヤトさんとどうやって知り合ったんですか?」


「あぁ、あいつとはブタバコで出会ったんだ。確か…三年くらい前だったかな。俺が違う組の奴らと揉み合いになってたら喧嘩は素人のくせに止めに入ってきてな…それ以来気が合って身寄りいねぇみたいだったから俺の親父に頼んだってわけ」


三年くらい前ってあの事件があった頃だ…。


あたしは大きく息を呑んだ。


「…あいつはいい男だよ。俺が惚れたんだもんな。何?麻里はハヤトに一目惚れしたの?」


「あっ、いや…そうじゃないんですけど」


「なぁ麻里、酷な事言うようだけどハヤトには大切に思う女がいるから諦めた方がいいぜ」





え……??



”大切に思う女”



それって、まさか――。











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