Mafia〜兄妹を越えた真実(ホント)の約束〜
〜第四章〜 再生


「麻里、明日放課後、ピアス買いたいんだけど付き合って!バイト休みでしょ?」


「OK!!亜紀にぴったりの可愛いやつチョイスしてあげるよ」


冬休み前の放課後、数カ月前と違う自分がいた。



お兄ちゃんと再会してからあたしの生活はガラリと変わった。


いや、変わったのではなくこれが本当のあたしだった。


学校でもどこか冷めていてその場だけの笑顔を作るあたしはもういない。



お兄ちゃんの存在があたしを覆っていた硬く分厚い仮面を簡単に打ち崩してくれた―…。



そして、家でも仮面を自ら打ち崩そうとしていた。











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