Mafia〜兄妹を越えた真実(ホント)の約束〜


思い当たる事と言えば、最近シフトが減った…。

接客よりも事務所でチケット作ったり雑用ばかりを莉奈とやらされていたこと…。


バイトの時間が減った事…。



これってお母さんオーナーに電話したから…?



「優しいオーナーさんで良かったわね」


お母さんがあたしの乱れた髪を撫でながら言った。


「でも、どうしてあたし達クビにならなかったの?」


「そうね…。本当は年齢を偽ってバイトしてたんだから店側が怒るのは当然だけど、麻里ちゃんのやっと見つけた居場所を壊すのは酷だったから一か八かお母さんお願いしたのよ」


「お願いって?」


「娘のやっと見つけた居場所だから雑用だけでも雇ってあげて下さいって。何かあったら全部親のあたしが責任取りますってね…まぁいい返事はその時はされなかったけどね…」





いつも偉そうに文句しか言わないオーナーの顔が浮かんだ。


こんな小娘に騙されていたのにあたし達をクビにしなかったんだ…。



必要としてもらえる嬉しさを肌で感じ、これからは裏方としてSnack Angelをもり立てようと強く心に決めた―…。















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