Mafia〜兄妹を越えた真実(ホント)の約束〜


剛と再会し三ヶ月が過ぎ青々としていた木々達も焦げ茶色に変わり季節は秋へと移る中あたしに季節外れの”ハル”が訪れようとしていた。





いつものように夕食を済ませ、念入りに鏡の前で腰まで伸びた長い髪をコテで巻いていた。


今日は土曜日――。


お店に出れるし、剛が店に来る約束をしてくれたのでメイクにも力が入った。


〜♪♪♪〜


鏡の前で全身チェックをしていると窓際に置いてある携帯が鳴った。


この時間だと多分、莉奈かな……。


またどうせツケマツゲが上手く出来ないから遅れるぅ〜とか、くだらない理由言うに違いないと思い携帯を取ると画面の文字は”莉奈”ではなかった。


サブ画面の文字は
”お兄ちゃん”だった。



どうして……?


連絡しないんじゃ無かったの…?


頭の中で色んな事が飛び交う中、通話のボタンを押した。














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