Mafia〜兄妹を越えた真実(ホント)の約束〜
青色の点滅はメールお知らせランプだった。
すぐに剛からのメールだ と気付きピンク色のキラキラした携帯を開く―。
メールは案の定、剛からだった。
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<宛名> 麻里
<件名>Re:
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わざわざサンキュー。
山崎がいないなら酒飲む意味無いので今日は大人しく帰るわ。
明日、大事な話あるから店終わったら何時でもいいから連絡くれよな。
じゃ、あしたな。
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はぁ…分かってもらえて良かった。
あたしは携帯を閉じ、全身の力がいっぺんに抜け、萎んでいく風船のように椅子にもたれた。
隣に居た莉奈があたしの表情で作戦が成功したのを悟ったのかコテ片手にVサインし、ニッコリと笑う―。
嘘の重みがあたしの体をどんどん蝕んでいるような気がした。
まるで猛毒を放つ蛇が狙いを定めた獲物を息を潜めて、じっと待っているかのように…――。