Mafia〜兄妹を越えた真実(ホント)の約束〜
そして更に近づき剛が言う―。
「俺、あのチンピラに負けたのか?あいつらヤクザだよな。この辺りを分取ってる。」
「……」
「俺は山崎のメールを信じてたよ。山崎がいないんじゃ、かっこつけても意味ないから格好もこんなザマだ」
「……」
「一人じゃつまんなくて飲みに出たんだがAngel以外店知らねぇしキープもあるからAngelに行っんだ、まさか休んでるはずの山崎がいるなんてな…」
「麻里は悪くないのよ。ただ、先客がいて剛君が来ても相手に出来ないかもしれないから…」
「お前は黙ってろ!てかブスは店に帰れよ」
「ち、ちょっと!莉奈を悪く言わないでよ」
固まった口も、莉奈を悪く言われたらさすがに許せなかった。
あたしは莉奈に大丈夫だと伝え店に帰らせた。
ためらいながらも莉奈は剛の顔を伺いながらエレベーターに乗った。