Mafia〜兄妹を越えた真実(ホント)の約束〜


そして更に近づき剛が言う―。


「俺、あのチンピラに負けたのか?あいつらヤクザだよな。この辺りを分取ってる。」


「……」


「俺は山崎のメールを信じてたよ。山崎がいないんじゃ、かっこつけても意味ないから格好もこんなザマだ」


「……」


「一人じゃつまんなくて飲みに出たんだがAngel以外店知らねぇしキープもあるからAngelに行っんだ、まさか休んでるはずの山崎がいるなんてな…」


「麻里は悪くないのよ。ただ、先客がいて剛君が来ても相手に出来ないかもしれないから…」


「お前は黙ってろ!てかブスは店に帰れよ」


「ち、ちょっと!莉奈を悪く言わないでよ」


固まった口も、莉奈を悪く言われたらさすがに許せなかった。


あたしは莉奈に大丈夫だと伝え店に帰らせた。


ためらいながらも莉奈は剛の顔を伺いながらエレベーターに乗った。














< 95 / 230 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop