先生の秘密は恋の予感
彼も笑顔で、自己紹介をした。



「俺は千葉隆太、君の名前を教えてよ。」




「私の名前は、梨本佳奈実よろしくね。」



「佳奈実って呼んでいい?」



「いいよ、私も隆太って呼ぶね。」




入学式が終わり教室に戻った。



琉太とは席も隣同士。



芽衣に琉太を紹介した。



琉太の友達の関根貴也とも仲良くなり。



四人で話してると担任が教室へ入って来る。



担任は男の先生で、副担は年輩の女の先生。



担任が黒板に大きく、本城宗平と名前を書きこちらを見た。



本城宗平が振り向いた瞬間、昨日のキスシーンが蘇る。



だって、だって、だってさ、昨日向かえのマンションで女とキスしてたホスト野郎がそこにいたから。



私は思わず、本城宗平に指を差し叫んでしまった。



「あのホスト野郎だ!! 」



みんなが私を見る。




慌てる、私。



だが当のホスト野郎は、至って冷静。




「一年間お前たちの担任になった、本城宗平30才独身、彼女なし、よろしくな!」



彼女なしって、嘘でしょ。


昨日、私は見たんだから。


本城先生が、あんな事や、こんな事をしてるのを。


この大きな目ではっきりと見ました。


なのに、なんで、そんなに冷静でいられるのよ。














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