先生の秘密は恋の予感
何でこうなってるのか、頭を整理したくても、うまく考えられなかった。


岬が部室の鍵を開けると、真っ先にホスト野郎が入って来る。


「おまえら鍵を閉めて何してんだ。部室をホテル変わりにするなよ。」



ホスト野郎にこんな事言われたくなかった。




私がホスト野郎を睨むと。



「佳奈実は何を怒ってんだよ。」




怒っていないけど。


面白くないのは確かで。



「本城はうるさいよ。何しようと私たちの勝手でしょ。私たちの邪魔しないで。」


なんて、心にもないことを言ってしまう。



「悪かったよ。これから気をつける。」



何を怒ってるのだろ。



本城はまったく分かってない。



本城にとって、私は特別なんかじゃないのだ。




ただの生徒。


分かってるけど、辛いな。








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