先生の秘密は恋の予感
責任を取れって、お金払えって事ですか。


分かりました。


「すみません、クリーニング代をお払いします。」


この際仕方がない。



「クリーニング代はいいから、今から俺と付き合えよ。」


はいぃ。


「付き合うって何処にですか。」


かなり怖いんですけど。


「今から俺のマンションに来いよ。」


あのマンションですか。


そんなの無理です。


あのマンションに行ったら、浩平に何をされるか分からない。



やだ、絶対やだ。



「無理です。クリーニング代払いますから許して下さい。」



「大丈夫だ。何もしねぇから、会ってほしい奴がいるんだよ。おまえの名前を教えろ、俺の名前は本城浩平。」



「私は梨本佳奈実。」



震えて声が小さくなる。



「今から佳奈実は俺の女だ。」


嘘。


「え、ええ、何でそうなるの?」



断る方法を必死に考えた。



「おまえに断る権利はないから。」



そんなぁ!



もう、やだ。


どうして、こうなるかな。













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