先生の秘密は恋の予感
私も両親、祖父母までに毎日落ちこぼれだと言われてきた。


勉強は出来なかったけど、習字や絵は得意で、運動も大好きだったのに。



「私もそうだよ。だから家を出てお姉ちゃんとこに居候してるの。ある日洗濯物干してたら、向かいのマンションに担任の本城がいた。しかも毎日違う女連れこんで、だから証拠の写真とって、本城脅すつもりでいた。」


本当にそうだから。


「だから、浩平さんは関係ないの。」


私が勝手に担任の本城と間違えただけ。


「ふ〜ん。宗平には興味あって俺にはないって事。」



そういってジリジリ詰め寄る浩平。


違うし、誤解だし。



とにかく、不味い。



ヤバいよね、この状況。



「浩平さん、のぞきをした事は謝るし、二度としないから許してほしい。」

謝ってるのに。


「許してほしいなら、俺と付き合えよ。頼むから俺の事信じてくれよ。」


信じるとか、許すとか、そう言う問題でもないと思う。


そもそも、何でこんな事になってるのか。


確かにのぞきをした私が悪いけど。


罪を認めて謝ってるのだから、許して下さい。














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