先生の秘密は恋の予感
うん、でも、のぞく相手がここにいる訳だからのぞきは無理だし。




どうする?



悩んでいると、本城宗平はいなかった。



机の上メモあった。



《男子バスケ部のマネよろしく》と書いてあった。。




嘘、やだってばー。




帰りに本城に文句言ってやろう。



それまでの我慢。



「聞いてよ、男子バスケ部のマネジャーにされた。」



「え、誰に? 」




「誰って、本城だよ。」



「本城っさ、佳奈実だけ名前で呼ぶよね。」



「嘘、そんな事ないと思うよ。」



う〜ん、そうかなぁ?



「本城が佳奈実を見つめてる時があるんだよね。」



「何よ、それはどういう意味。 」



「私は本城に興味ないからいいけど、他の女子たちはかなり面白くないと思ってるよ。」


そうですか。



「佳奈実の家はみんな教育者で、お父さんは教育委員会のお偉いさんだし、お祖母さんはこの学校の元校長だし、
みんなが佳奈実をそう言う目で見てるわけよ。」



そんなの私に関係ないし。


私は落ちこぼれのどうしようもない奴なんだから。


家族の話はしたくない。


親と私は全くの別ものだ。


比較されるのも嫌。











< 19 / 178 >

この作品をシェア

pagetop